2012年11月29日木曜日

第1回アイドル楽曲大賞 投票内容

日・月と休みになった(異動後初の連休!)からこの間にアイドル楽曲大賞投票しなきゃなーと思ってたら月曜が終わってた。その時点で投票に使える時間は翌夜しかないということに気づき、火曜日は順位と文案を電車で練っていた。のだが、なんか疲れてて寝落ち。起きたらおはスタ見入っちゃったので書けず。けっきょく職場で締切1時間前から書き始めました。アルバム部門を書くころには締切まで10分を切っていて、尻の切れた文章を投稿しちゃったので以下の内容は実際の投票内容と異なりますよ、と来年の自分に呼びかける。

楽曲部門

1位 Prizmmy☆「BRAND NEW WORLD!!」3pts.

Prizmmy☆の楽曲はかっこいいんである。それもう言わずもがな。曲の多くをNOBE(詞)/michitomo(曲)のコンビが手がけている時点でクオリティは保障されていると言ってかまわないのが2012年。ある種変態的なほどのトラックに、ローティーン少女のリアルを描いた詞が載るという稀有なコンビネーション。ただそれだけでは1位に推すには至らなかっただろう。実際に踊る姿を見て、いつの間にか目頭を熱くしていた20代最後の夏と30代最初の秋。小4女子になってPrizmmy☆に憧れたい(Prizmmy☆最年少のあやみは現在小5)。純粋な憧れを抱くことは叶わないかもしれないが、憧れに憧れることはせめて許されたい。そんな初めての感情をもたらしたのがPrizmmy☆だし、このハードな1曲のステージパフォーマンスだったのだ。

2位 オトメ☆コーポレーション「ずっきゅん☆おとめろでぃ♪」2.5pts.

「直球アイドルソングの「ずっきゅん☆おとめろでぃ♪」は、間違いない社長a.k.a.YUJIの仕事。最近のオトメ☆楽曲のいいところは、V系の出自をもつクリエーターたちが全力で作っていながら、「ロック」などを標榜せずに彼女たちが自然に自分のものにしているところ。寸劇「事業計画」のBGMにアコースティックの「ずっきゅん☆」がさらっと流れているとか、信用できる。」(『What Is Idol?』vol.8の拙稿より、一部修正の上引用)どちらかといえば「スルメ曲」に分類されるような曲で、聴けば聴くほどイントロで高揚させられるようになった。

3位 渋谷沙希子「Just a Moment!!」2pts.

「渋谷沙希子はBon-Bon Blancoの非正統後継者である。この「非」に断じてネガティブな意味はない。自分の歌いたい歌を好き勝手に歌っていたアイドルが、地道な(しかし明るい)活動の末に手にした初めてのオリジナル曲が、パーカッションが賑やかな彼女らしいサマーチューンであること。歌声はサントスアンナとは全く似ていないが、何かが確実に受け継がれている。この夏、100回以上歌って定番曲にしてほしい。願わくば野外で見たい。」(『What Is Idol?』vol.8の拙稿より)限定428枚のCDは手に入れられなかったし、夏どころか秋も冬も彼女のライブは見ていないが、何度も聴いて夏の気分を高めていたのは事実。“第2期・渋谷沙希子”の始まりを告げる1曲。

4位 B'sPrince「ストロベリープリンセス」1.5pts.

男装弟アイドルユニットの初のCD。実はこの曲以前にもオリジナル曲を持っていたが、初版の事情によりお蔵入りとなってしまっている。なにより彼ら自信が強く待望していたであろうシングルは、栃木のご当地萌えキャラ・イーたんとのコラボレーション。「ストロベリープリンセス」は世界観を同じくするカップリングで、プリンス視点からの曲。王子=翔のキャラクターとシンクロした歌詞、コーラスワーク、演劇的な振り付けと、完成度がなかなか高い。活動歴4年はダテじゃない。

5位 *Twilight*「トワイライトシンドローム」1pts.

「年に1曲しか出さないけど必ずいい曲の法則」の*Twilight*、今年もいい曲(2年目だけど)。前作「twinkle love」とは方向性が異なるが、一過性の盛り上がりに頼らずにクオリティを求めるというスタンスは変わらず。この姿勢は、“趣味として”アイドル活動を続けていくために、けっこう重要なポイントかもしれない。

アルバム部門

1位 TNYGINA『私的恋愛マニュアル』5pts.

信頼できる筋から評判は聴いていたが、リリース直後の11月25日に池袋RUIDO K3で初めて観たライブは、その期待を上回った。収録曲は「00年代後半の渋めのつんく♂楽曲を思わせる、ややノスタルジックなダンスナンバー」といえばいいのか… 語彙の少なさが恨めしい。「私的恋愛マニュアル」とか曲名だけでもう名曲だよ!しかし曲名とは裏腹に、これもダンスで魅せるクールなナンバー。メンバーが小学生から高校生の4人なので、年齢の違いが感じられるハーモニーも魅力(この点、RYUTistと似ているかも)。詞はもちろん背伸び。聴けば聴くほど上がる点数。和歌山を拠点にしているが、歌にはご当地感がないのは自分好み。推しはAYANA(高3)です。

2位 AeLL.『with AeLL.』0.5pts

AeLL.は良すぎるので近づく必要なんかないんじゃないかと常々思っていて、その思いをアルバムで聴くと強くするものだけど、でもライブハウスやTIFでファミリーの背中越しに見ていたライブの情景を思い出すので、やっぱライブ観たい。でも篠崎愛ちゃんを間近で見てしまうことへのおそれはまだちょっとあります。「moonlight」「Heavenly Sky」が特に好きです。

2位 Negicco『Negicco 2003~2012 -BEST-』0.5pts

「泥落ちきってないけどアーバン」って言ったら失礼かしら。でもとっても心地よいのです。
はじめて聴いたときは聴きやすいという印象はあったものの、それほど引っかからなかった。そのイメージはTIFのステージをみたあと一変し、このアルバムで歌われる景色が想像てきるようになった。アーバンだけど土着していて無理な背伸びをしてない。Negiccoのサクセスストーリーは知識としてしか知らないけれど、ひとつの理想郷を見せてくれているように思う。

推し箱部門

オトメ☆コーポレーション

TIFをはじめとするイベントに出ずに長野で活動していた夏の彼女ら。夏のイベントへのコミットはアイドル横丁祭でのチラシ配りくらい?(それでも確実に一定のひとたちの心をつかんでいる) 実際自分は長野に行かない東京株主であって、現場に来たら古参面をする迷惑な泡沫株主なのだが、行けば必ずホーム感がある。家というのは―一般的には―しばらくぶりの帰着でも「自分の家」という感覚は減らないし、むしろ強まることもある。そういう場があることをとても幸せに思う。自分はどうせ、甘っちょろい放蕩息子だと思う。でも甘えさせてほしい。正直、信頼と期待しかしていません。


…という内容でございました。ちなみに楽曲部門の次点はPrizmmy☆のほかの曲全部と、POP'N KISS「鳩、低空飛行」とRYUTist「RYUTist! ~新しいHOME~」「夏の魔法」「ラリリレル」とGALDOLL「100%Chance!!」(あれ?ノミネートされてない?)とナチュラルポイント「ガールフレンド」(ノミネートに追加してもらうべきだった…)あたり、アルバム部門の次点はSurvive-ZERO『Survive First From ZERO』でした。

(ちなみに、結果発表イベントでは『What Is Idol?』の物販をさせていただきますのでそちらもどうぞよろしくお願いしますです。)