2012年11月10日土曜日

2012年11月4日(日)

 2週間も現場に行かないと(最後の現場は10月20日の平野聡子さん・坂田しおりさんなどが出た芝居)、雑な言い方をすると勘が鈍ってしまうもので、行った3現場ぜんぶ遅刻しました。ミハマニューポートリゾートって語感だけはみなとみらい感ある(千葉だけど)ショッピングモールにオトメ☆コーポレーションを観に行こうとして約10年ぶりくらいに稲毛海岸駅に降り立ったらあると思ったシャトルバスは平日限定だったから走ってなくて10分ぐらい迷った末にタクシー乗ったら進行巻いてて1曲目のスタートに間に合わなかったし、ぐずぐずしてたら新宿京王百貨店のPrizmmy☆の歌に間に合わなかったし(ギリギリラストのMCは見れた)、あげく弟カフェのカフェ営業時間を勘違いしていたという始末。そういう日ってあるよねとごまかすにはあまりにも間の悪い一日。行程は前夜に調べないとダメというのが鈍りっぷりを示している。
 というわけなので最初から最後までしっかり見れたのは弟カフェ営業後のライブ「男装アイドル文化祭」だけ。で、これが楽しかった。男装アイドルのシーンがここにあったと言っていいくらい。男装イベント自体は(数はそれほど多くないとはいえ)珍しくないけど、女性アイドル文脈にある男装アイドルを集めたライブというのは、それだけで意義がある。主催的立場のかわいい系弟アイドルのB's Prince、東京地下アイドルシーンのメインストリームで活動する女男混成(?)のミ★popから男装メンバースピンオフユニットミ★prince、そして不良と委員長の学ランデュオ・金欠中学チャリ通Boysと、タイプのまったく違うユニットが一堂に会するというのは、まさにシーンそのもの。
 お互いにまったく似ていないというのも重要。ミ★princeは女性アイドルグループの中の男装で、こうした中にいると「女性アイドル」っぽさが際立っているというか。桃くんは華奢だしのすけくんは美しいし。チャリ通は中学生男子のリアリティの追求がすごくて、女性が声優をしているアニメの男児キャラの実写版を見ているような趣。B's Princeはその中間みたいなところがあって、女性アイドルではないけど写実的でもない。ある種ファンタジーとしての「弟」。
 イベントの進行はヒヤヒヤするところもあって、そのあわあわした雰囲気の中でクールな不良キャラをまったく崩さないチャリ通の葉加瀬しお太くんに自然と引きつけられてしまいました。ちょっとねえ、完璧すぎた… かせ栞さんとよく似ていることは知っていても(そしてそのクオリティの評判は主に『What Is Idol?』の神岡磨奈さんの文章で知ってはいても)、女性アイドルをまったく感じさせないそのふるまいに、気がつけば意識を向けていたのです。相方の小野田はる彦先輩も中学生男子のダメな感じがきちんと伝わってきてすごいのですが、しお太くんの「中の人の存在を感じさせなさ」はさらにすごかった…
 自分はかせ栞さんを見る前にしお太くんを見てしまったので、この発言はフェアではないとは思います。こんどはかせ栞さんを観に行って、しお太くんを連想することのできなさを味わいたい。たぶん叶うでしょう。
 ミ★popの解散は残念ですが、こうしてシーンをつくって、パッケージとして見せるっていうのはマジ意義深い。意義深いってなんだ。とにかく楽しかったんです。ビープリえらい。
 ちなみに、チャリ通の物販はほぼカツアゲでした。ふだんは2000円だけど今回は1000円だと言われてTシャツを買わさ…買いました。